生命のみ言

道通は「私という主體意識」を無すことです

    小さい時から自分の欲することと反對の生活をして來た．食べたい時は食べず，食たい氣持が完全に無くなった時になって初めて食べ，食べながら少してももっと多く食べたいという氣持があればすぐに箸を下ろしたのである．また, 眠い時は眠らず，眼を覺まし續けていることに戰い續け，山登りをしたり, 冷水浴をしたりして完全に目が覺めた後, その時初めて床についたのである．

  だから人が食べて寢るということは，必ずしも食べたいから，寢たいからではなく，その欲の次元から脫してから食べる，寢るといった日常生活をする事が出來る．そのように極端な反對生活と反自己生活をして來たので，今の私は火骨皮相接して骨だけ殘っているのだろうか? そうではない．皆さんが見ているように，皆さんよりずっと元氣で古稀を過ごし，米も3カマスを擔ぐことが出來る．

  ◇ 疾病の原因

  人體の細胞は各各一定な壽命がある．わずか一日のうちに數千萬個の細胞が死んで老廢物となって排泄し，新しい細胞が再造成されるが，新しい細胞は新鮮な血だけで再造成されるのである．人が欲を出すたびに血が腐り，欲を出せば出すほど，血が腐れば腐るほど再造成する新しい細胞は減少する．もし，100個の細胞が死んだ場合, 50%の血が腐っていたら細胞は50個しか再造成されないのである．

  つまり，細胞の數が少なくなった人體は空氣が拔けた風船のようにしわが寄り，同時に身體の氣力が落ちていく．このように，細胞の不足現象が人體の中に起こり，老人性ちほうなど樣　ざまな疾病を發生させながら人は老化と死への道を步む．老人の顔にしみ樣なものが出來るのも, 新鮮な血で再造成する細胞が本來占めるはずの部分を腐った血が占めるからなのである．

  神經痛になる根本原因も醫學者たちは知らないが，神經痛というのは，死んだ神經細胞が人體を動き回りながら弱い部分を痛めるために起こる疾病である．この死んだ細胞が，すなわち魔鬼細胞であり，魔鬼物質なのである．魔鬼の靈は暗い所で活潑に動くので，曇った日とか夜などは痛みが大變激しくなるのである．

  このように, 神經痛とか肝硬化症, 肝ガン, 胃ガンのような疾病は，血が腐って起こる症狀である．だから，血さえ腐らなければ人は老けず，止むことなく生き續けられるのである．さらに進んで，血さえ淸まれば人は若返ることが出來，老けず，病氣を患うこともなく生きることが出來る．

  ◇ 「私という主體意識」が魔鬼だと悟った時からの反對生活

  死の原因が完全に解った時，人は確實に死なない道を步むことが出來る．「私という主體意識」がはたらくだけで血が腐る事から，「私という主體意識」は生命に害を與える魔鬼の靈であり，聖書のいう「善惡を知る木の實」である事實を知り，以後，日常の生活の中で自分を踏みにじる生活を實踐した．もちろん，始めはよく出來ながったが，轉び，碎け，倒れて立ち直ることを數百回, 數千回を繰り返したのだ．

  秒秒にハナニムを仰ぎ見，高度に慕い，ハナニムの立場で自分を踏みにじり始めた．相手が惡口を言い憎むとき, 眞心から相手を愛し，相手の立場から自分を責め始めた時からだんだん 「私という主體意識」 が無くなり，ハナニムの靈が心の中にお座わりになった．

  ◇ 誰をも自分の身のように思うものがハナニム

  今日, 勝利者の性稟は人間の性稟とは完全に異なる．勝利者のような境地はただ耐え忍ぶことだけで成し遂げられるものではない．もちろん，初めは耐え忍ぶことから始めるが，ある段階に上がったら耐え忍ぶこと自體が罪になる．‘耐え忍ぶ者’が殘っている事實が卽ち罪の條件になるからである．

  犧牲的に，良心的に生きていながら，その心に思いの影さえ浮び上がらない時. その人はいやでもハナニムになってしまうのである．ハナニムの心はどのような心であるかと疑問を抱く人もいるが，はっきり知らなければならない事は, ハナニムにならなくてはハナニムの心を持つことは出來ないのである．勝利者·救い主が出現され, ハナニムになる秘訣をやさしく正確に敎えているので, 誰でも勝利者·救い主の敎え通りに行なえばハナニムになるのである．

  だから，自分本來がハナニムである事實を心に刻み，尙に犧牲的, 良心的に生きるようにしよう．誰の罪も自分の罪と思い，誰の間違いも自分の間違いと思い，誰も自分の身體のように思うようにしよう．どの人にも自分の身體のように思う時こそ，その心がハナニムの心であり，その人はハナニムなのである.*

飜譯: 尹金玉 記者