完全な自由の中にこそ幸せがある

  人間の生命が神樣であることを當初から話している． だから， “ 私の主でいられる方 ” が “ 私の生命である ”ということは，まさに私の主でいられる方が人びとを永生させる方であるという言葉である． だから，私がいうのは “ 一つだけ成し遂げると終わる ”のである．皆さんすべてが勝利者になることが出來るでしょう. 皆さん，勝利者が步んで來た道がどれほど險しい道であったかを聞いたでしょう．

  皆さんはあのような道を步んで行くことが出來ますか? だから神樣は，一つだけ成し遂げれば終わりで，二つも，三つも必要ではない． 一つだけ完成すれば，全人類すべてが完成するというのです． そうなればまさに時間が無くなる． この世は時間がある世の中でしょう．しかし，その世は時間が無い． 時間と空間がない世なので完全な自由の世である．

  自由というのは時間が無くてこそ自由であり，時間があれば不自由な狀態で暮さなければならないようになっている．だから，卽ち, 自由というのは時間が無くなければならないし，空間が無くなければならない． 完全な自由の中にこそ幸せがあることで，自由がない世は幸せがない． この世の中の人びとは幸福な生活ができると信じているでしょう? 人間の體を持っている限り幸せというものはない．

  人間は時間に束縛されているので，完全な自由が無いから, 自由がない世界はまさに幸せが無い世である． この世の中の學者だちがその事實を知らない． だから, 私がこの世の中に, 學問がないと言ったのは，まさにこの世の人びとがすべて無知でしかないということである．

  そして, 無知であるために，そのような不自由な生命に未練がましく，また，無知でなければ生きていくことが出來ない．だから，自殺してしまう． 幸せとは自由の中にあり，自由というのはまさに時間と空間がなくてこそ自由があるので，時間がある限り自由はないのである．これをこの世の中人びとが知らない．

  時間と空間がない時が來て永生を受ける世になる

  すでに救い主がこの世のに來られ，最初になさることは人びとを全て神に作り, その次に時間と空間を無くしてしまう． そして，言い盡くせぬ快樂と幸せの中で永遠に暮らすことが出來るようになさるのである． 幸せと快樂がなければ永生と言う花も滿開を續けることが出來ずに散ってしまうのである．

  だから，永生という花は時間と空間がない時が來てはじめてさき續けることが出來，時間と空間がある時には永生もない． 人びとが，一體いつになればよくなるのかと言って暮らしながら結局は死の神に生け捕りになって死んでしまう．死ぬということは消滅することになる．消滅するというのは靈魂も何もかもないということである．

  人が死ぬ時，生命が死ぬことであり體が死ぬことではない． 生命というのは靈であり，靈というのは神樣である．人間の血の中に神樣がおいでになるので，人間の血の中に神が存在なさるから心があるのである．心自體が人間の靈なので，人の中にある生命を魔鬼が殺す．だから生命が死んで靈が死ぬのである． 靈が死ぬから人の生命が死に，人の生命が死ぬので人の體が從って死ぬ．

  そのようなことを世の中の人が知らない． 卽ち, 死ねば靈も何もないということである． この世の中の人びとは, 人が死ねば靈が立ち去るというでしょう? これはまさに，魔鬼が神の子である人びとを消滅してしまう爲の目的を持っている言葉です． 人びとが死ねば，靈の世界に行ってよい暮らしをすることが出來ると希望を與えるので，死ぬ時に樂に死ねることである．

  永生の心を抱けば，必ず永生を得る

  今日, 勝利祭壇に出て，皆さんは新しい學問を習っている． 以前には, 死ねば靈魂は別の世界に行くと考えていたでしょう? 靈というものは決して死んで別の世界に行くことは出來ない．

  「人は死ねば消えうせる．息が絶えれば，どこにおるか」 という言葉がヨブ記14章に書かれている． 死んだ後に何も殘るものもなく，死ねば消滅されるなら，どうしても永生を得ようと身悶えるようになる．

  そのように心を碎いて努力すれば永生は必ず成し遂げられるのである． 永生を得ようという心を抱けば永生を得ることが出來るようになっているし，死ぬ心を抱けば死ぬようになっていると話した．

   死ぬ人は自分が死ぬ道を步むから死ぬことになり，永生を得る人は永生の道を步むから永生を得るようになっている． この世の人びに心があるから車も飛行機も作って乘りまわっているでしょう? 飛び回りたい心がなければ飛行機を作ることが出來るでしょうか．

   心があるから車も作って乘って走る. このように, 心によってこの世の中が動いているという現實を直視できる． 故に，心でこのように成り立って來たから，永生の心を抱けば必ず永生の世界がわれわれの前に現れるようになっている．

  露は死の神を消滅させることが出來る武器

  人びとは理想世界で暮らしたいという希望を持っている． それはまさにそのような理想世界で暮らして來た血が人間の中にあるから，そのような心もあることで，その理想世界で暮らして來た血がなければ，そのような心が現れるでしょうか? 皆さんが確實に知らなければならないことは, 永生のみわざが成し遂げられるという證據が皆さんの心の中にあるということである．

  皆さんの心の中には死を嫌う心があるでしょう? 死んだこともないのに，死にたくない心がどうしてあるでしょうか． それは，卽ち, 人間が永遠に生きていた經驗がある血，われわれの先祖の血であるアダムとイブの神樣の血が皆さんの中にあるから，死を嫌う心があるのである． 甘露はまさに死の神を消滅させることが出來る武器である.

  限りない忍耐力で神になってこそ

  長い，あまりにも長い歲月をかけて永生を待ったが，永生が遂げられないので氣落ちをしたり，失望して祭壇に出なくなる人もいたのである． しかし，神は忍耐の氣性をお持ちになっていると言ったでしょう. 最後まで耐え拔いて，耐えて待つ忍耐力が神にはあるが, 魔鬼には忍耐力がないと言った． 魔鬼は忍耐力がないから, 耐えることが出來ず，發狂しながら倒れて行くのである．

  しかし，神は最後まで耐え拔いて，六千年ではなく，億万年でも，永遠無窮の歲月でも，神樣は耐え拔く忍耐力をお持ちになる． だから，神の氣性の中でもっとも貴重な氣性が忍耐力である． だから, 神の子である人間は，まさに最後まで耐え拔く忍耐力を持っている． 故に，この道は，忍耐力がある人だけが步むことであり，忍耐力がない人は步むことができない道である．

  故に，最後まで耐え拔けば，きっと終着驛に出てしまう．終着驛がまさに永生の國である． 永生の國に到着したらもう步む必要はない． そこには時間がない世界があり，そこはまさに空間もない世界である． だから，完全な自由の世界である．故に自由の世界なので時間の束縛を受けず，完全な自由の中で永遠に快樂の生を享受する世界, そこが卽ち天國なのである．*   

飜譯:尹金玉 勝師
藤田多惠子 勝師 監修