1 ハナニムは完全な自由體で, 永遠性を持っていた神, これが人間本來の狀況だったのである．2　だから, 聖書の中の救援は, 人間本來の存在であるハナニムに再び戾る事にある．3　それはハナニムの救いを論じたことであり, 罪人である人間の救いを論じたのではない．4　聖書のすべての言葉は良心に殘っているハナニムに對する言葉で, 利己的な心によって動く人間に語った言葉ではない．

  5　天國に入る主體もハナニムで, 復活も自意識である 「私」 という墓の中に閉じこめられている. これは, ハナニムの復活を論じたもので, 永生を得る主體はハナニムなのである．6　我われの人間が, 完全を追求し, 永遠を追求するそれ自體が, ハナニムに再びなろうとする努力であるが, 人びとにはそれが分からないのである．

  4）良心がハナニムで, 良心が人の本心である．

  1　今まで人間がハナニムだという事を知る人はいなかった．2　人がハナニムだという證據をあまりにも確かに知らせてくれている.3　良心がハナニムで, 良心が人の本心である．４　だから, 人が少し噓をついても, 少し誤ちを犯しても, 顔が赤くなる事は良心が本心の鏡であることを照らしてくれるわけである．５　誤った事を本心が知らせてくれるから, 恥かしい心が生じるのである．６　それは, 本心が良心であるからだ．

  5）もし, ミスをしても, 諦めなければ助けてあげる．

  1　私の良心を握っている主體意識が罪であるが, 罪に向かって罪を犯すなと言う事は理に合わない．2　魔鬼の心を持てば魔鬼になり, ハナニムの心を持てばハナニムになり, 死ぬ心を持てば死ぬし, 永生の心を持てば永生を得る．3　だから, ハナニムの心を持てばハナニムになるということも, 眞理の言葉なのである．4　故に, 罪人が失敗する事はあまりにも當たり前のことである．罪が魔鬼であり, 「私というもの」 が魔鬼なので, 魔鬼が魔鬼の行ないをせずにはいられないのである．

  5　もし, ミスを犯しても, 罪を犯しても, 最後まで諦めるな．そうすれば助けてあげる．6　だから, 「私というもの」 がハナニムの良心である靈に變わる時まで, 續けて 「私というもの」 を踏みにじらなければならない．

7　救援の主體がハナニムであり, 永生の主體がハナニムなので, 「私というもの」 は死ななければならない. 故に 「私というもの」 を秒秒に踏みにじるべきで, 私が前に出ていては, ハナニムがお入りになるすき間がない事である．

  8　だから, 「私」 という位置に立つな．9　「私」 の事情に埋もれるな．10　「私」 の事情を拔け出してこそ,  ハナニムの事情に立つ事になる．11　ハナニムの事情に立って 「私」 の事情はそのまま投げ捨てなければならない．12　常にハナニムだけ考えよう．13　ハナニムの事情に參加しよう．14　ハナニムの立場に立とう．15　ハナニムの事情に參加しないことが罪を犯す生活である．16　ハナニムになろうと挑戰し續けて成し遂げられなくとも良いから, なろうとする努力だけはしろ．頑張り努める者は必ず率いて行く．

                                       ８ 限りない忍耐で救いが保障される
1）魔鬼には忍耐だけで勝つことが出來る

1 「私という意識」 こそが六千年間ハナニムを苦しめて, ハナニムに戰いを挑んで, 苦しみを加えた魔鬼の主體靈である．2　六千年間, 育った靈なので, その知能指數がハナニムを凌ぐくらいの知能を持っていたのである．3　この魔鬼を勝利者ではなくては完全に＂虜＂にすることが出來ないと言うのは, その魔鬼があまりも惡賢く, 蛇のように動く知惠と聰明がハナニムを凌いだ事である．

  4　魔鬼を殺すまでには, 容易く出來た事ではなく, 力によって出來た事でもなく, 淺い水準の知惠と聰明では出來なかった事である．5　だから, その魔鬼の勢力に最後まで耐え拔いて, だが, それに耐え拔く事が出來なかったら, 魔鬼を折る事は出來なかったのである．6　魔鬼を折って, 壞して, 魔鬼を踏みにじる爲には言いきれぬ忍耐が伴わなければならない．

  2）口に砂利を加える心情で耐えた

  1　魔鬼の靈は死の神だから, 死の境地でも死なないのである．2　そのような魔鬼なので, 殺して, また殺し續けて, 魔鬼を踏みにじり, 殺し續ける中でも, 相變わらず魔鬼はまた甦った事である．3　魔鬼をに踏みじる事は忍耐の段階があるのである．1段階の忍耐があり, 2段階の忍耐, 3段階の忍耐, 4段階, 5段階, 6段階, 7段階, 8段階, 9段階, 10段階, このように耐え續けて, 忍耐の段階があるのである．

  4　その耐え拔く段階は, 日び高く上がるので, 1年間耐えたといって終わるのではなく, 10年間, 20年間, 30年間, 50年間, 100年間耐えたと言って成し遂げられる事でない．5　この耐える段階を知ってこそ, 一段階, 一段階上がるその忍耐の段階が分かるのである．6　耐え拔いて, また, 耐え拔く中で, 高度に耐える段階がある．7　その段階こどに耐え拔いて行くから, 口に砂利をくわえる心情で耐えた．

  3）魔鬼の弱点は, 忍耐心がない事である．

  1　たやすく勝利者になれる事ではない.　私達がしつこく耐え拔けば, 魔鬼は耐え拔く事が出來ないのである．2　魔鬼の靈は忍耐心がないのである．魔鬼の弱点は忍耐心がない事である．3　罪が多いほど忍耐心がなく, 罪がないほど忍耐心が强いのである．4　だから, 最後まで耐え拔く心があってこそ, 魔鬼は手を擧げてさっと滅びるのである.*

 飜譯:李昌淳 勝師, 尹金玉 勝師