5）私を憎む人が憎まなくなってこそ

1.　私がどのくらい勝っているかを確認する方法は, 私を憎んだ人が憎まなくなっているか確認してみることである．2.　私自身にどのくらい勝ったか，また 「私という意識」 がどの位死んだかと判斷する基準は私を憎む人が憎まない人に變わっていくのを見て, 私が, 自分にある程度勝っていることが分るのである．3.　自分が, どの位神さまになりつつあるのかをチェックしてみるには, 私さえ見れば惡口をいい, 計略を使って人を陷れた人が, 變わって, 「その人, 惡い人と思ったのに付き合って見ると本當に良い人である」 というくらいの言葉が出た時, 彼は自分に勝った者なのである．

4.　兄弟が憎らしい仕業をしても, 良いと思って過ごせば, その次は憎らしい仕業をしない．5.　憎らしい仕業をすることを見て憎らしく思えばすぐに憎らしい仕業をする．6.　だから, 誰でも血氣を張るのを見れば 「血氣魔鬼, 根こそぎ拔いて撲滅掃蕩」 と唱えればその人はこれ以上血氣を張ることはない．7.　それは自分の中の魔鬼が兄弟を通じて現れたものだからである．

  5. 靈の爭いも段階ごとに順序通りにあがること

1.　この道は, 靈の爭いの道なので，この靈の爭いも段階どおり順序通り上がるべきで段階を經ることなく, 突然跳ね上がって變化することではない．

  1)はじめの段階:: 耐えること

1.　靈の爭いの始めの段階は 「耐える段階」である．この 「耐える段階」 を經てこそ耐えることを越える段階に變化する事である．2.　神さまは私を魔鬼から樣ざまに賤しめ蔑視を受けさせたのである．3.　とても耐え難いつまらない人に卑しめられ蔑視され引き出されるその時ごとにつき上がって來る感情をじっと耐えて流したのである．4.　これに勝たせて下さい. 私としては勝つことができないのです．この感情に勝たせて下さいと祈りながらじっと耐える段階を數年間過ごしたことである.

5.　この段階を經て上がったら, 習慣的にどのようなことがあっても耐えられるのである．6.　このようなことを見ては耐え，あのようなことを見ても耐え，どんな事を見ても耐えて, 耐えることが習慣になってからは全く現さない，顔にも現すことができないほど變わるのである．7.　實は, 自由律法では耐える事も罪になるのである．怒りを出そうとしても出ない段階に入ってこそ, それが, 完全に勝つ段階であり, 怒りが出て耐える段階は旣に負けた段階である．

8.　しかし, 靈の爭いで, 初めには耐える段階を經てこそ變化することであって, 突然耐える段階を經ずに跳ね上がって變わるのではない．9.　どのような悔しいことをされても, 口を閉じて耐え續けたのである．10.　恨めしいことがあっても耐え, 私は罪人であるから, 當然, このような恨めしいことにあうべきであると自ら自分を自責しながら耐えていくので, この口でその氣持ちを表すことができなかったのである．

  2)二番目の段階:事ごとに感謝

1.　どのようなことがあっても耐え續けて耐える段階を過ぎるからその次は考えが思い浮かばないのである．2.　腹がたつ事があっても, かえって感謝の心に變わるのである．このような試練に勝たせて下さって有難うございます．このような勝てない試練に神さまが勝たせて下さって有難うございます．という感謝の心に變わるのである．これが2段階の過程に上がる段階なのである．

このようなことを見ても感謝，あのようなことを見ても感謝，その次からは感謝の淚が溢れ出始まるのである．このようなことを見ても, あのようなことを見ても, 有難いので, 體と心, 全てを神さまにささげるようになって神さまの爲に生きる完全に神さまの爲だけに見える生活に突入していくのである．3.　その段階に入っては, 考えが起きようとすることが, もう, 犯罪になったことである．

  3)三番目の段階:高度に思慕する事

1.　完全に自分の考えが出ない. 秒びょうにチュ二ムだけを眺め，高度に思慕し，チュ二ムが浮かばない時は, 哀願してチュ二ムを眺めようと頑張り努めるので, 何の考えもその心に占め入ることができず, 何の考えをする事もできないのである．2.　時間ごとに高度に思慕して哀願しながら, 秒びょうにチュ二ムを探す生活，秒びょうにチュ二ムと利き交わす生活，卽ち, チュ二ムと共に生活することである.3.　チュ二ムを忘れてしまえば狂った人のように低頭して哀願する生活になるので, チュ二ムを忘れないと頑張り努める段階が三段階になるのである．

  4)四番目の段階:自分と世の中は見えず拘束なさったチュ二ムだけが見える

1. チュ二ムを億万分の一秒も忘れてしまう事ができない段階である．2.　完全にチュ二ムの顔が目にさしこまれているので, 目を覺ませば私のチュ二ムであり，ここを見てもあそこを見ても，これを考えてもあれを考えても, いつも自分のチュ二ムだけを考えるようになるから, 億万分の一秒も忘れてしまう事ができない段階が4段階なのである.3.　完全に自分という狀態を忘れてしまった段階であり，自分が完全にない段階であり，ひたすら拘束なさったチュ二ムだけが見え, ここを見てもあそこを見ても私のチュ二ムだけが見えて，私と世の中はみえず, ひたすら拘束なさったチュ二ムだけが見え, 自分を完全に忘れてしまった段階が4段階なのである．

4.　４段階に入れば肉的にも性的にも不能者になるのである．情欲が起きるならいつも地獄で喘ぐ者なのである．5. 4段階では魔鬼がどのように流れ，神さまの靈はどのくらいの速度で動き，魔鬼が神さまの靈よりどの位遲く動くかを捉える事ができるのである. 勝利者の靈が魔鬼の靈より數億万倍速い速度で動くので, 魔鬼を取ることは朝飯前である.6.　神さまの心なのか, 魔鬼の心なのかを刻こく分別して捉える事ができなければ, 魔鬼を打ち殺す事はできないのである．

  5)三段階に入ってこそ救援圈に立ったことになる

1.　この靈の爭いは, 1，2，3，4段階を順序通り上がる事であって, 私のチュ二ムを忘れてしまっても, 探す事もしない段階は1年生の段階なのである．2.　この段階は危ないのである．いつ魔鬼に取られて行くか知れないのである．3.　最小限, 2段階ぐらいは上がってこそ, ある程度安心することができ, 1段階ではいつ魔鬼の餌食になるか知れないのである．4.　3段階に入ってこそ, 最小限の救援圈に入った事である．

5.　完成者は10段階まで上がった方なので, 降りて來て皆さんを導いていく事であり, 完全な段階で引っ張れば, 付いて來る者はいないのである．6.　時間, 時間, 全天下の魔鬼を完成者が殺しているのである．7.　66億の人間の體に割かれた分身となって宇宙にギッシリと滿ちている魔鬼を一人で殺すことであり, 皆さんが 「撲滅掃蕩」 と言っているその聲で殺されるのではない．8. 「撲滅掃蕩」 という瞬間, 分身のチュ二ムがいらっしゃって殺して下さるのである．*

*飜譯: 李昌淳勝師, 尹金玉勝師