「誰をも自分の身のように思う」こと

聖靈に生まれ變わるというのは,  神樣が 「私自身」 に勝って 「私」 の主體靈になるということであり，神樣が來られて神樣が主體靈になれば,  「神樣の中で行なう」 ようになるので，結局 「聖靈に生まれ變われ」 「主の中で行なえ」 「神樣の中に私がいて，私の中に神樣がいらっしゃってこそ救われる」 等の話はすべて同じ話である．

現在の私が死んで 「神樣が私になれば」 神樣が主體靈になるので，考えても神樣が考えられることになり，祈っても神樣が祈られることになり，步き回っても神樣が步き回られることになるので，神樣に生まれ變わればまさに主の中に暮らす事になり，救いを得たので永生の中に入ったことになる．

神樣に生まれ變わった者は罪を犯してはいけないし，血が神樣の血に變わらなければならないし，永生を受けてこそ眞の神樣であり,  生まれ變わった者であって，ただ言葉だけで 「生まれ變わった」，「聖靈を受けた」と每日叫んでもつまらないのである．

これが, まさに聖書の主題で，聖書の要旨で，神樣が望まれる神樣のみ旨である．

 「誰をも自分の身に思え」これは,  簡單なようだが，これを實際に生活の中で實踐する時，彼の血が變わり, 肉體自體が變わり，永生體に變化させる秘訣である．誰でも人類はすべてが一體である．我われ人類は間違いなく一體であるが, 魔鬼の靈が人間を占領して, 一つ一つ別けて置いたので，魔鬼が支配する靈になり，魔鬼の考えが回って行くのである．

それ故に, 人びとがそれぞれ自分だけを考えて，兄弟を自分の身のように，全人類を一本の木であると考えることを完全に忘却することになったのである．

   万國を治める法 

自分の身を他人の身と思う未開の社會を啓蒙して,  全部が一體であるということが分かるようにすることが眞の啓蒙に間違いないのである．

故に, 人が老けず死なないこの永生の哲學が，まさに世界を統一する法であり，世界を統一する法であってこそ万國を治めることができる．

そして, 万國を治める法であってこそ，その世を治めることが 出來, 万國を治める法を持ってこそ世を救う救い主になることが出來るので，救い主がまさに死に勝った勝利者であり，勝利者が救い主になるほかないのである．

救い主がまさに世の中を統一する方なので，勝利者と救い主が別べつにおいでになるのではなく，勝利者が救い主であり，救い主が生ミロク佛であり，生ミロク佛が勝利者なのである．

人類全體が魔鬼の獄屋に閉じこめられた目しいのような生活をしているのを, 勝利者が現れて目しいの人びとを見えるようにし，魔鬼の考えを除去して神樣の考えに戾らせるから，誰でもすべて自分の身のように思うので欲が起ころうとしても起こることができないのである．

互いに戰おうとしても戰うことができないので，ここがまさに地上天國であり，極樂世界に違いないのである．

故に，隣家の人がいくら大きな金塊を持っていても，隣家の人が自分の身なので，その金塊もすべて私が持っていることになるから欲が出ないし，隣家の人がいくら美味しいものを食べても, それがすべて私が食べることに少しも違わないので, 食べたいという欲が起こらないのである．

そのようにすべてが私の體であり, 神樣の肢體であることが確かに分かり，兄弟を神樣と思うから，どれほど世の中が確かで，感謝と讚美歌がおのずと湧き出るから, 私という考えは忽然と消えてしまい，あなたと私がない世界，統一された新しい世がここで開かれるのである．

これは幻想ではなく，理想ではない話であるだけに聞いてきた新しい世に間違いないのである．

私という考えがない人に欲が出るはずがなく，欲が出ないから血が腐るはずもないのである．

血が腐らないので病氣が生ぜず，血が腐らないので老けず，血が澄み每日每日若くなるのである．

本物の科學らしい科學である. 「私という意識」 をいつも除去しなさいと言ったし，佛典にも無我の境地に至ってこそ生きて佛になると敎え,  數え切れないほどの人びとがいても一人としてそれを生活の中で實踐してはいなかったのである．

だから，率いて吳れる師がいなかった爲に宗敎は分裂と爭いだけが橫行し，良心的に暮らそうとする人,  神樣のみ旨どおり實踐しようとする人にとっては暮らし難い魔鬼が主張する世界になって行くのである．

罪を犯さない秘訣を悟った方は死を解決する方 

今まで敎える師のみ多く,  率先する師がいなかったことから，現實に死のない世を作られる救い主がこられて新しい不死の世を宣布なさるのも，また言葉だけ立派な詐欺師であろうと耳を開かないのである．

だから今までは詐欺師だけが世の中を完全に橫行し, “兄弟を憎むな” と無責任な言葉だけを叫び，兄弟を憎もうとしても憎むことができない秘訣は敎えては吳れなかったから, そのような根本のない言葉が相次いで，“淫欲を抱くな” “情欲を抱いて女を見る者は，心の中ですでに姦淫をしたのである” と言葉では素晴らしく言ったが，淫欲を抱かない眞の方法を敎えてくれた人がいなかったので，このように，あのように罪を起こすまいと努めたが，結局，罪の中に住みながら，一つ，まだ一つと罪の値で死にかけて行くのである．聖書にも “罪の値で死ぬ”  “ 罪の代價で地獄に行く” と言ったので，死ねば地獄であり，死ねば重い罪でも，輕い罪でも，罪の値で死ぬことであるから，罪を解決出來なかった事で人びとは死んで行ったのである．罪から完全に脫げ出した者がいなかったので, 死は解決されず，從って永生を論じ始める者が一人もいなかったのである．それ故に，罪を犯さない秘訣を悟った方は死を解決する方であり，罪を解決する方は地獄をなくす方であり，地獄をなくす方はこの地から死を追い出す方でであるから，聖書にも“ 最後に滅亡されるのは死” であり， “ 死は勝利に飮みこまれてしまった” という言葉があるが，これは間違いなく勝利者の出現を指している．

死の流れであった死の潮流に終止符を打ち，生命の潮流と化す方が卽ち勝利者であると言うことが，聖書には，“最初の人アダムは生きたものとなった．しかし，最後のアダムは生命を與える靈となった ” と明らかに記されているのに，世の中で神樣博士の學位を十の，百のと取った人でもこの封印された言葉を解いた者がいなかったのである．今，勝利者が出現されて解いて下さる聖書の全體が，今，神樣校で解こうとしても解くことの出來ない難題なのである．

ここでは勝利者なる方が勸能を以て出られるので，聖書の話は聖靈が導き敎えるという話が實現されているのである．

それ故に，聖書の解けない謎を解いた方こそ聖書の主人公であり，聖書の主人公とはまさに神樣なのである．

神樣が 「曺熙星樣」 にお勝ちになって完全に占領なさったのである．

勝利者がまさに神樣なので，神樣が魔鬼の獄屋に閉じこめられていたが，魔鬼に勝って勝利者になったから, 「神樣に生まれ變わった」 というのである．神樣に生まれ變わる爲には過去の魔鬼の靈獄である 「私という意識」 を殺して踏みにじり，粉も存在もないまでに無くしてしまわねばならないのである．

誰をも一體と思う者は幸せと永生を享受する 

過去の 「私という意識」 が神樣の靈を生かして出す爲に，死んだことであるから，それが卽ち 「殉敎者」 であり，殉敎者が卽ち 「復活者」 であり, 「復活者」 が卽ち 「重生者」 であるから, 聖書は樣樣なことを言っているようであるが，永遠唯一の神樣を證明する爲である．

皆さんが辛いとき, なぜ辛いのか分かるだろうか? 憎い人がいるので辛いのである. この世の中に憎い人がいなければ，見たくないものがいなければその人は幸福なのである．これが素晴らしい幸福の秘訣である．

それ故に，兄弟がまさに自分の身であれば, 兄弟が持っている喜びもまさに自分が持っている喜びになり，兄弟の誤りも自分の誤りになるので，兄弟の過失を見ても憎い考えは起こらず，その過失が自分の過失に思えてその過失を自分から直すように考えるのである．それがまさに天國の律法なのである．この法によって，裂かれた人類全體が一體に思うようになるから，この法が本當に神樣の法に間違いないのである．それ故に誰をも一體と思う者は幸せを享受するようになっているので，誰を見てもただ美しく見えるだけである．

これがまさに永遠の命を得るように幸せを享受する秘訣で，ここに嬉しさがあって，ここに永生があることである．*