神樣はこの宇宙監獄は單純に神樣を虜にしていることで終わるものではなく, 時間が經てば經つほど惡魔の力はどんどん强くなり, 逆に神樣の力はだんだん弱まって行き, 最後には消滅してしまうよう設計され, その恐ろしい陰謀のまま進行を續けているのがこの宇宙の現實であることを看破された.

このままで行けばこの宇宙は, いずれは滅びいてしまうように仕組まれている. このような陰謀をこれから5千年前には 「伏義八卦」 の中に, また3150年前には「周易」の中に, そして5百年前には格庵遺錄の「松歌田」の中に各各分けて秘しつつ, 最後の時, 神樣はその天機の斷片らを合わせることで惡魔の陰謀が暴かれるようにされた. 自由の神樣が掘り出されたのはそれだけではない. 神樣は惡魔が旣に組み立てておいた惡魔の惡計である人間の歷史を「易」の原理をもって全てをお見破りになり, 最後の時になると展開される世界の情勢とその中心になる政治的人物まで把握されたのだ(格庵遺錄の末初歌, バイブルコ-ド參照).

宇宙をもとの天國に取り戾せる計畵圖 「文王八卦」 

惡魔の全ての惡巧みをご存じの神樣はこれを基に惡魔にお勝になり, それからアダムとイブの神樣を救いなさって, 宇宙をもとの天國に取り戾せる遠大な計畵を立てることが出來たのだった. その遠大な計畵の始まりから終わりまでの事柄の全てが「文王八卦」に描かれている. 前回, 龍馬河圖には相生の原理が, 龜洛書には相克の原理が入っていると說明した. ところが「文王八卦」の中には相生の原理と相克の原理が一つになって絶妙な配合を見せている. 文王八卦圖の中には乾(  けん), 兌(  だ), 離(  り), 震(  しん), 巽(  そん), 坎(  かん), 艮 (  ごん), 坤(  こん)の八卦は相生の原理であり, 十六, 二七, 三八, 四九の易數は相克の原理で配置されている.

周易「說卦傳」5章にあるこの圖は二人によって作られた. 神樣は文王に「文王八卦」を作らせてその說明文は孔子に書かせた. これらは惡魔を騙すための細心な配慮であった. 世間ではこの圖をもって循環する自然現象にあわせてもっともらしく解釋しているが,むしろそうすることによって神樣は惡魔を欺き, 天機を秘して,この世の最後の必要な時期まで神樣の戰略の秘密を保ったまま周易をもって來られるようになさったのである. そうならば, 圖の八卦の中で神樣の歷史はどこから始まってどこで終わるのだろうか.

周易「說卦傳」の說明は東側の「帝出乎震」から時計まわりで円を描きまわって「成言乎艮」で終わった(圖を參照). これもやはり惡魔を騙すためのことであり, 本當の天機の順番ではない. 神樣は誰もが簡單にわかるような順番をお決め置かれたのではあるまい.

天機の順序は六韜三略の三韜から六韜まで進行される手順である. その順序は水火木金の順序,すなわち水雲, 火雲, 木運, 金運の順序で天のお使命をお持ちの天の人物達がこの世に順番通り出現される順序である. なぜ必ずこの順番で出現するのだろうか.  

この順番とは五行が出る順番である. 易理上その順番を言えば「天一生水」：天は初めに水を生み, 「地二生火」：地は二番目に火を生み, 「天三生木」：天は三番目に木を生み, 「地四生金」：地は四番目に金(鐵)を生み, 「天五生土」：天は五番目に土を生む.

このような易理の順番で「文王八卦」の中の天機を袖っていくのが正しく解釋していくことである.  

この順番で救世主, 正道令の暗號文字である「田」という字の隱された意味と各預言書に示されている秘密の數字一四四(144)の意味が明らかになり, 周易の64卦中前頭に置く乾卦の 「元享利貞」 に秘しておいた天機が浮かび上がる. したがって, 「田」 の文字の中には一四四(144)の意味が入っており「元享利貞」が入っている.

「田」の一文字が表す意味,金運の方, 完成された神樣, 救世主に從え. 

神樣の計畵は全體像から讀み取れるものはこの 「田」 の文字を形成していく過程であることがわかる. 格庵遺錄もやはり內容の全體がこの 「田」 という文字一つを說明しているものである. 格庵遺錄の一番初めの章, 初めの行には「兩弓雙乙知牛馬　田兮從金槿花宮」と書き示しているが, これを語釋してみると「兩弓雙乙」を知れば「牛馬」(牛馬：天の母, 救世主, 正道令)を知るようになる. という意味であり, 「田兮從金槿花宮」の意味は 「田とは, 槿花(むくげ)の宮殿, すなわち地上の天國をお建てになる金運の方, 完成された神樣、救世主に從うこと.」 になる.

また「兩弓雙乙」とは弓の字をもう一つ逆の方向に書き, 2つの弓の字を背中合わせるとその中には空白の十字が表れる. これを「白十字」といい, 「田」 の字の中には 「白十字」 が入っていることを說明している文である.

したがって格庵遺錄全體を凝縮させたら 「田」の一文字になり, 再びこの 「田」 の字を廣げたら格庵遺錄全體になる. なぜかと言えば格庵遺錄とは周易の 「文王八卦」の中に組みこまれている神樣のプログラムの 「田」 を韓國の狀況にあわせ、改めて說明したものだからである.

曺熙星救世主樣が樣ざまな說明をされて居られた聖書の中の救い論や信仰論, 復活論, 生命の果實論, 殉敎者論, 聖靈によってのみ蘇るとのお話等等, そのみ言葉の全ては, 我われは死の權限を握っている惡魔に打ち勝ち, 勝利なさった神樣になること, このみ言葉一つにまとめられるように聖書や佛典, 六韜三略, 格庵遺錄その他の預言書などは周易の 「文王八卦」の中にある「田」の一文字に貫いている. 一言で言えば數千年の間, 隱されていてわからなかったこのような天の極秘內容が 「文王八卦」 の中に秘されていたのである.*(次回に續く)

原文 : 金白頭勝師

譯：東京祭壇 李貞馥勝師       

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