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前回では六韜三略と周易の中の天地否卦の片鱗を合わせてその內容を簡單に說明した.
六韜三略一韜の內容をもう一度簡略に說明すると圖でみるように55個の白と黑の点で成り立っている龍馬河圖は太初に惡魔の攻擊から脫出された自由の神樣が, アダムとイブの神樣を閉じこめてある宇宙監獄の構造と運行原理を見つけられて暴かしたものである.
そして伏義八卦は宇宙監獄の陰謀をお見破りなさった神樣がその事柄を伏義八卦の中に隱しておき, その意味と內容は周易と格庵遺錄の中に分けて隱しておいて最後になって六韜三略の最後の人物, 金運の方を通じて惡魔の全ての陰謀を明らかにされることになっている. したがって伏義八卦には上方の乾(＝天)と下方の坤(＝地)を二つ重ねてつくられる天地(乾坤)否卦の卦だけを明かしてある. そしてその意味は他の天機書物の周易の１２番目の卦である「天地否卦」の中に隱しておいた.
今回は格庵遺錄「松家田」に書かれている「天地否卦」をみよう.
「乾南坤北天八卦で天地否卦春生之氣…八卦磨鍊羲易法が四時循環するので胞胎養生春生發芽 衰病死藏不免であり, 喜怒哀樂四時循環 一去一來轉次(轉次：星が運行する軌道, 宇宙循環のことを意味する)である.」 この 內容を解釋してみよう. 乾南坤北天八卦とは六韜三略一韜の圖の中で下段にある伏義八卦を指す. 乾( )が南(周易では上方が南)坤( )が北(周易上は下方が北)にある天八卦なのでこれは周易上「天地否卦」である. 「天地否卦」は前回で述べたように「小人道 長, 君子道 消也」 卽ち, 宇宙万物と人間の中の惡魔の靈は時間が經つにつれてどんどん成長し, 逆に神樣の靈は次第に弱まり終に消滅してしまうという恐ろしくて身の毛がよだつ內容である.
次に續く「春生之氣」とは, 最終的には惡魔のプログラムによって消滅するようになっているが, 神樣は惡魔の計略に則られ, 自然の營みが春に種を蒔き夏に成長させ, 秋に收穫するように伏義の易時代を神樣の攝理の種を蒔く春として逆に利用されるという意味である. (この內容は「松家田」で夏に該當する「夏長之氣」, 秋に該當する「人秋期」とつながる內容で詳しくは次回に說明する. )
自然現象には死のシステムが仕組まれている
次の「八卦磨鍊羲易法」とは圖にあるように一韜の上段に龍馬河圖の中にある惡魔の陰謀を下段にある伏義八卦を通じて示されている. それはその次の本文の內容のようにこの宇宙が易の理で循環する中で地球では春夏秋冬の四時が循環し, 地球上のあらゆる生命體は必ず子をはらみ, 産み, 育てるようになっており, 草木は春に芽が出る. その過程で人間は必ず老いて, 病氣になり, 死し, 葬られる運命を免れることができないということである. もう少し敷衍すればこの世の春夏秋冬, 四時の循環は宇宙とは關係せず循環するのではなく, 巨大な宇宙の循環と共に仕方なく四時の循環が營まれている. また, 地上の各種の生命體も, 現在のこの宇宙を創りあげ, 循環させているその力の主體(惡魔の力)がさせるがままにその意圖に乘っ取られ, どうしようもなく草木は春に芽が出て昆蟲と動物は雄と雌があって交尾をし, 子を産み, 育てるしかない仕組みになっている.
このような過程で生命體はこの世に生まれ出た瞬間からだんだん衰弱されつつ病氣になり, 死に, 土に葬られる運命をどのような存在であろうが免れることが出來ない. また, 人間は生きていく中で誰もが喜怒哀樂を感じるのだがこれもやはりこの宇宙と地球の四時を循環させる力によって遊ばされているあやつり人形の行爲に過ぎないし, その中には死のシステムが仕組まれている. これをこの世では單純に自然現象であるといわれているが, 決して單純な自然現象ではない. 宇宙万物の中に虜にしている神樣を消滅させてしまうための恐ろしい陰謀の中で進行する宇宙的現象と言わねばならない.
「天地否卦」の法則は宇宙の法則である. ゆえに何に當てはめても整然と合わなければならない. ここで地上のあらゆる生命體に適用してみよう.
すべての生命體は生まれたときは旺盛だった生命力が時間が經つにつれてだんだん衰弱してゆき死に向かって絶えず步いていくのだが, このような手順とはその中で死の勢いはどんどん强くなり, 生命力は次第に消滅するプロセスをそのとおり見せてくれるものである. 卽ち, これが「天地否卦」の法則である. この法則を宇宙全體に適用してみるとまったく同じ現象がみられる.
宇宙を動かす中心たる主體は人間
ドイツの物理學者ヘルムホルツは, ジェレミ?リフキンの『エントロピ궕宏拓科빽헐租剿嫁蕎?꾼拓槨津罪崗Œ嵯홍姉?槪念に準ずる標準の宇宙理論を提案した. 彼の「熱の終末」に關する理論は宇宙の中の使用可能なエネルギ궕窮좽夕훤履建찝?辯擧솝칭뎁? これ以上活動できなくなるときが訪れるが, それが「熱の終末」であるという. 宇宙の「熱の終末」とは永遠の休息の狀態だ.
ここで彼の言う「熱」とはエネルギ궕푸˚? 宇宙の中に閉じこめられている神樣の靈である. ゆえに「熱」の終末は神樣の終末であり, 神樣の死である. ところが科學者達は現在の宇宙が「熱の死」の狀態まで到達するにはものすごい時間がかかるという. しかし, それはこの宇宙の本當の狀況を知らないところから來る安易な考えである.
この宇宙がどれほど巨大であろうともこの宇宙を動かす中心たる主體は人間であるために動かす力も變化させる力も人間意識のなかにある. したがって人間の中の惡魔の靈が成長し續け, 限界時点まで達するのと同時に神樣の靈は次第に弱まり, 消滅してゆく過程で, その惡魔のプログラムどおり核戰爭や環境破壞による疫病などによって人類は滅びいてしまうということになるならばその瞬間は宇宙の中の神樣の靈が永遠に滅亡する瞬間になる.* (次回に續く)
原文：金白頭勝師 譯 ：東京祭壇 李貞馥勝師 03(3202)9781
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