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河圖の意味：黑白の点になっている龍馬河圖一韜の下の方には龍馬河圖について說明文が記錄されている. 說明文には今日のこの宇宙が生成された原因と運行原理が簡單で短い文書ながら完璧に表現されている. それだけではなくこの文書を周易および格庵遺錄と連れ合いを合わせたらこの宇宙が創られた邪惡な陰謀が赤裸裸に暴かれる.
「无形之中生有形 是爲太極也 太極之中有兩儀 四像而成於八卦 陰陽鬼神之道」「日月星辰 進退盛衰之德 昭昭乎 出現於此圖之內」まずこの文を直譯すると「形象のない無形の中から形象が生まれたのでこれを指して太極という. 太極の中に兩儀(陰陽), 四像があって八卦となる. これが陰陽であり, 陰陽がすなわち鬼神の作用(理：道)である. このような原理をもって天の太陽や月, 星など万物が進んだり退いたり, 盛んになったり衰えたりする作用(運動)が起きるが, この圖の中に昭昭と現れている.」との意味になる.
無極と太極は同じ意味のものではない
同文の初めの「无形(無形)」とは, 太極と相對的な無極をさす語である.
周濂溪(しゅう れんけい1017-1073)は邵康節(しょう こうせつ1011-1077)と共に中國宋代の道學者で道學思想を道學に導入した人物であるが, 周 濂溪はご自身の太極圖說で「無極而太極.......太極本無極也(無極がすなわち太極だが......太極は本來無極だ.」といっている. 本欄で
これから分かるようになるだろうが, あらゆるものが太極のみで生成されているこの宇宙を拔け出したことのない人間としては無極の世界が分からないので周 濂溪は無極と太極を同じものとしてみるしかなかったのだろうと思われる. しかし, これは根本的に誤った考えであり, 大變な錯誤である. 一韜の說明文では「無形(無極)之中生有形 是爲太極也(無極から形象が生まれてきたのでこれが太極である.)」周濂溪のいうように決して無極を太極と同じくみていない. その證據が一韜の一番下の方にある伏義八卦の中に表れている.(圖1.を參照)
圖3.の八卦は伏義氏が圖2.の龍馬河圖を基に描いたと傳わっているがそれは惡魔を欺くための方便に過ぎず神樣が人間の手を借りて描いておいたものである. 前回, 易について簡單な基礎知識を學んだので一韜の
中にこもっている天機をのぞいてみよう. 龍馬河圖を基に描かれているこの伏義八卦圖(圖3.を參照)の中にはさまざまな意味が含まれている. その中で最も核心となる意味は伏義八卦圖の中で中心となる上卦の小成卦, 乾卦( 天)と下卦の小成卦, 坤卦( 地)が重なっている大成卦「天地否卦( 周易12番目の卦)」である.
今度は「天地否卦」と天機の片鱗を合わせると伏義八卦の中に秘められた天機の意味が明らかになる. 「天地否卦」の解說文には「小人道長し, 君子道消也」すなわち, 小人の道は成長するが, 君子の道は消えるとの驚くべき內容が書かれている.
小人道とは小人が行く道, 小人の心であり, 他を犧牲にしてでも自分の利益だけを追求する人間の利己的な心, すなわち欲心であり, 究極的には宇宙と人間のなかに居座っている
惡魔の靈を指す. 君子道とは大 人君子が行く道, 君子の心であり, 私的な利益だけを追求せず他人のために喜んで自分を犧牲にする心, すなわち良心であり, 至公無私であり, 正義と善の心である. これが究極的に宇宙と人間の中にとらわれている神樣の靈である.
したがって上記の「小人道長し, 君子道消也」のもともとの旨は, 「時間が經てば經つほど宇宙と人間の中の惡魔の靈はだんだん大きくなり, 神樣の靈はだんだん消えてゆく」という意味である. 現在の宇宙は太初に惡魔が三位一體の神樣のなかで二方の神樣を切り離して捕らえている 狀態だと前の記事で說明した. そうならば惡魔はどのような意圖, どのような目的をもってこの宇宙を創ったのだろうか. 單純に捕らえている狀態を維持するための目的のみなのだろうか. 惡魔とはそれほど馬鹿ものではない. 惡魔が今の宇宙にしたのは必然の目的がある .
その目的とは, この宇宙の狀態は時間が經てば經つほど惡魔の力は次第に大きくなり逆に神樣の靈は次第に衰弱してゆき消滅するよう設計されているところにある.
「天地否卦」は宇宙と万物そして人間の有機的な構造を貫通する原理
そうであるなら六韜三略の一韜が言わんとすることは何であろうか.
第一, 圖2.の55個の黑白点は, 惡魔が神樣を捕らえているこの宇宙の構造と運行原理の核心コ-ドを暴かした. 第二, 一韜の先天之先天龍馬河圖の說明文には無形쪾無極狀態の神樣が惡魔に囚われ太極狀態に變わった宇宙と共に循環しつつ「衰病死葬」すなわち, 老いて病氣になり, 死し, 葬られる狀態を表している. 第三, 一韜の一番下の方にある伏義八卦は先述したようにこの宇宙は時間が經てば經つほど惡魔の力はだんだん强くなる反面 , 神樣の靈はだんだん衰弱されてゆき, 終局には消滅するように設計された邪惡な惡魔の陰謀を暴かしている.
ところが事實どおりに示さずなぜ齒がゆくも八卦だけを描いておいたのだろうか. その理由は神樣が惡魔の陰謀を事前に看破された 眞實は時が來るまで明らかにしてはならぬものだからである. さまざまな經典と預言書の中に隱しておいた天機とは六韜三略上の最後の人物, 金運が出現してはじめて明かすことになっている. 聖書にも記錄があるように順番どおり出現される7人の天使のなかで最後の7番目の天使が現れて明かすようになっているのだ.
伏義八卦の中の「天地否卦」と周易の中の「天地否卦」の內容である「小人道長 君子道消也」惡魔の靈はだんだん成長し, 神樣の靈はだんだん消えて行くという原理は現在の宇宙と万物そして人間との有機的な構造を貫通する原理である.
伏義八卦のなかの「天地否卦」と周易の中の「天地否卦」これに加え格庵遺錄の中の「天地否卦」と片鱗を合わせたら惡魔の邪惡な陰謀がより鮮明かつ完璧に暴かれるのである.* (次回に續く)
(前回の表記の誤りを訂正する. 誤： 「陽儀」→正：「兩儀」)
原文：金白頭勝師 譯：東京祭壇 李貞馥勝師 03(3202)9781
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