前回の本欄では７人の天使について言及したが, 今回はそのことについて「六韜三略」を用い, 說明されている金白頭勝師の本紙連載記事「天機」の８回目を日本語に譯し, 轉載させていただくことにする. 金白頭勝師は周易の卓越な解釋方法ですでに祭壇の皆樣の共感を呼び起こしている.

神樣の6千年間の攝理を締めくくる大詰めにきて起きたチュニムの普光は秘められた天機の中で進行されたものだった. ゆえに神樣はその事實を決して事前に知らせることは出來ず, 誰もが知ってはいけないものだった. しかし, それがいつまでも秘密として殘されたら, もっぱらチュニムだけを信じてついてきた靈的子達は進むべく方向を失い, 混亂に陷ってしまうだろう. したがって神樣はどのような方法をもってでも, また予期せぬ誰かを通じてでも適切な時期にチュニムの普光の眞の意味について靈的神樣の子達に必ず氣づかせることになっている. もしそうではなければ我が勝利祭壇のご兄弟たちは光の子でもなければ,神樣と係わりのないものとして何の意味もない, ただ世間からあざ笑われるかわいそうな存在に過ぎないだろう.
 

 万事知之數＝六韜＝第7の天使  

神樣はご自身の秘められた「天機」を惡魔が決して氣づかないようにするために樣ざまな預言書の中に分けて隱しておいた. その預言書らは各各書かれた時代が異なり,記錄した人物も違う. また記錄した國も違う. 神樣は, どれほど徹底的に秘密を取り締まっていらっしゃったかがわかる.

その天機の斷片は格庵遺錄, 周易, 六韜三略そして聖書や佛典, その他の預言書である. その中で最も大きな斷片は格庵遺錄, 周易, 六韜三略であるといえる. わが民族を通じて明らかになった格庵遺錄は世界でどのような預言書も肩を竝べることができない廣範圍で詳細な神樣の天機が秘められている秘訣書である. ところが, この格庵遺錄は周易, 六韜三略などと連れ合いを合わせなければ決して解釋することができなくしている. その理由を探してみよう.

格庵遺錄「松歌田」には「乾南坤北天八卦」「天地否卦春生之氣」「離南坎北地八卦」「火水未濟夏長之氣」「坤南乾北人の八卦」「地天泰卦人秋期」書いてあるが, この文の用語はひとつのように周易の用語であり, 周易の中の卦である. また, 「勝運論」には「易理の秘藏文句」「格庵遺錄の中のすべての天機は易(周易)の理として秘密で隱した文書」という意味である. 格庵遺錄の文はほとんど周易の用語で書かれており, 周易の理でなっている. 六韜三略, 格庵遺錄, 周易この３つの秘訣書は天機の大きな斷片である「靈符」であるがゆえにこれら靈符をひとつに合わせたら今日の神樣の攝理の進行狀況, すなわちチュニムの普光, ヘワチュニムのご登場そして現在勝利祭壇の狀況がまるでご自分の掌を見ている如く正確に見えてくる.

これを指して格庵遺錄「歌辭總論」では「如合符節」すなわち, 「割っておいた割り符を再び合わせたように明確にわかるだろう」と記錄している.

本論に戾って六韜三略の６韜とは, 一韜から六韜までのことをいう. そして三略とは六韜と別のものではなく, 一, 二韜をあわせて一略, 三, 四韜をあわせて二略, そして五, 六韜をあわせて三略という. 一略は「先天河洛龍龜之圖」二略は「後天河洛陰符圖章」三略は「中天河洛陽符圖章」と呼んでいる. 以上でみるように六韜三略は先天, 後天, 中天の順になっている. ところがなぜ中天が一番後ろに來ているのだろうか. 格庵遺錄と六韜三略の中の中天は特別な意味がある. ここでの中天とは陰陽の世界ではなく中性の神樣の世界を意味する.

苦痛と死のみ存在する先天時代と後天時代を經て神樣が死の權勢を握っていた惡魔を打ち破り, その惡魔を消滅させた後, 苦痛と死のない永生と無限なる快樂だけが永續する中性の天國を建てられるという意味である. このような神樣の戰略の大きなフレ-ムがまさに先天, 後天, 中天の順になっている六韜三略である. したがって格庵遺錄と六韜三略は不可分の關係であり, 六韜三略, 格庵遺錄, 周易は必ず同所で會い, そのつれをあわせなければその中に深く隱されている天機は決して取り出すことができないのである.

左記の圖は六韜三略である. 一見單純そうに見えるがこの圖が六韜三略の全圖である. 右側の上段には朝鮮總督符の印が押されている.

初めに神樣が惡魔との戰いで敗れられて切齒腐心, 臥薪嘗膽の心境で惡魔の秘密を掘り出し, その地点で惡魔に勝てる必勝の御策を立てられた. 神樣のその作戰計畵書がまさにこの六韜三略である. この圖の中には６千年の間神樣の血と汗, 淚そして胸が締まる時間が血の色に染められている.

六韜三略の中には７人の天の人達がこの世に出現されることが書かれている.

一韜に一方, 二韜に一方, 三韜に一方, 四韜に一方, 五韜に二方, 六韜に一方. 六韜三略上の７人を新約聖書ヨハネの默示錄には７人の天使と記している. 聖書では六韜三略の最後の六韜の人物が, 神樣の秘められたすべての秘密を完成させる７人目の天使である. ゆえに７人目の天使は六韜(金運)の人物と同一の方であり, 六韜の說明文によれば「万事知之數」の方である. つまり生まれながらこの宇宙の中の全てを知る運をもって來られる人物であるという. すなわち「万事知」の人物として完成の宗敎,完成の學問をお持ち, この世に出現されるようになっている.
 

哲學, 科學者は 一朝一夕に手を上げて退く 

格庵遺錄の最終章「甲乙歌」には,六韜の金運の主人公が現れたら「哲學科學硏究者 一朝一夕 退去日」すなわち, 哲學や科學など人間の學問を硏究する人びとが一朝一夕に手を上げて退くようになると予言されている. どうやって學問が完成されるというのか. 話にもならないことをいうな. と抗議をされる方もいるだろうがそれは本當に狹くてみすぼらしい考えなだけだ. 「坐井觀天」狹い井戶の中で天を見上げるのと同樣. という言葉はまさにそれを指していう言葉なのである. もう2004年まで六韜三略上の７人の人物(7人の天使)は順番通り,そのときそのときの目的をもってこの世に現れ, 成功的に任務を成し遂げられてお戾りになった.

そうであるなら完成の哲學, 完成の宗敎,完成の學問はこの世に出されているのかと, 假に問われたとして筆者はかけがえのない命をかけて66億の人類を前に「イエス」と答える.

この世界はどのようになっていくのかについてこれからこの欄をお讀み, 實際を確認される方はまことに幸福な方である. 本當にそうなのかはこの紙面をお讀みになっていくうち自然にわかるようになるだろう.*

  東京勝利祭壇　李貞馥勝師　          03(3202)9781