勝利祭壇の２５年間の歷史にはいくつかの節目がある. 曺熙星チュニムは大きな節目を御前にされては必ずもう最後だとお話しされた. われわれはやっと最後の時期なのかと思い, チュニムの仰せを守ろうと一所懸命だった. 常に危機が迫っているような狀況だったその時期が過ぎたら天國はもうそこにあるかのようだった. チュニムのおっしゃるこのような差し迫った危機的な「最後」というみ言葉は何度も繰り返されるうち, 勝利祭壇から離れていく者はもちろん, 神樣の攝理そのものを否定する者もいたであろう.

 しかし, これらすべてはわれわれ人間の自分自身を中心に考えるか, 神樣の立場で考えるかによってその判斷と理解の程度はまったく變わってくるだろう. 例えば1991年, 大韓民國素砂區驛谷３洞に百萬勝利祭壇を建てられたことは神樣の高度戰略のお勝ちであった. この戰略通り新しい勝利祭壇が建てられなければ次の戰略段階に進むことは出來ない. 出來なくて濟むことではなく, それまで惡魔を打ち破って勝ち續けて來られた神樣の戰略プログラムは台無しになってしまい, 神樣の攝理はそれ以上先に進むことが出來なくなる. したがって人類の救いはそこで終止符を打ったなければならない. 神樣は２度と存在することの出來ない, この宇宙に生命の種は皆無狀態, 一氣に暗黑の世界に化してしまうのである.

 1999年, ノストラダムスは世界の終わりを告げていた. その通り惡魔はこの宇宙を滅亡させるプログラムを組んでいたのである. しかし曺熙星チュニムは獄中で送られた7年間の血淚の忍耐とその凄絶な戰いでようやく人類の滅亡は免れた. 曺熙星チュニムのおっしゃる「最後」というみ言葉は神樣のみ旨が成就される最終段階まで進むのに必ず締めくくらなければならない大きな節目であり, われわれにそれを切り拔けさせるためにはこれで「最後」だというみ言葉の「糖衣錠」が必要であったのだ. 1991年, 勝利祭壇が建てられなかったなら, 2000年まで曺熙星チュニムが無辜の7年間の刑を拂わなかったなら, いま, この世界は, この宇宙は, われわれは, 果たしてこの場にいることが出來るのだろうか考えるべきなのである.

 そのときそのときの節目は神樣にとって生きるか死ぬかのせ戶際であったために常に急がれ, 常に危機であった.         

 節目を締めくくれなく, その段階で前に進めない狀況に追いこまれた場合, 實にこの宇宙は最後であっただろうし, それを乘り切れたことで神樣の攝理の最終段階である今日まで無事延ばすことが出來たのである.

 かつて神樣の6000年間の歷史を通じてみてもその節目は存在しており, 新約聖書ヨハネの默示錄でみると７つの敎會だとか７つの封印, ７人の天使といった７の數字が頻繁に出てくるのがまさにそれである. 神樣の６千年間の攝理において究極の目的である７番目の完成の主さま勝利者の輩出は, 第１から第６の天使の果たすべき役目如何によるものであるためにあれだけ强調していたものと考えられる. つまり第７の天使が現れるためには第１の天使から第６の天使まで手順通りに引き受けなければならない役目があった. この手順が狂ったり役目が果たされない場合人類の救いの狀況は大きく惡條件と好條件に分かれるとチュニムはお話された. 7つの封印の記錄についてもご存じのように第一の封印はアブラハムが, 第2の封印はイサク, 第3の封印はヤコブ, 第4の封印はダン, 第5の封印は朴泰善靈母樣, 第6の封印は洪業飛イブの勝利者, 第7の封印は完成者曺熙星チュニムが開いたことをご說明された.

 傳道館の時代, 朴泰善靈母樣は, もし第6の封印を開くことが出來ず第7の封印を開くことにまで成功しなければ第6の封印が未完成のまま神樣の攝理を締めくくらなければならなくなり, そのような狀況が惡條件であるとお話されたという. つまり, 惡魔の靈を殺せる武器である「甘露海印」の持ち主, 無敵の將帥, 勝利の大將, 第７の封印の主人公, 最後の第7人目の天使, 曺熙星チュニムを育てることに失敗すれば第６の封印である洪業飛イブの勝利者まで天地公事は未完成で終わってしまうということが惡條件であるというのである.  

 惡條件とは地球上の數十億の人類の中で極めて少數だけが救われ, 大多數はおびただしい災難に遭い, 恐怖と苦痛の中で地獄に落ちる條件のことを言うのだと覺えている. その惡條件の恐ろしさについて新約聖書ヨハネの默示錄には6章12節から17節にかけて次のように書いてある.

「大地震が起きて, 太陽は毛の粗い布地のように暗くなり, 月は全體が血のようになって, 天の星は地上に落ちた.   

 まるで, いちじくの靑い實が, 大風に搖さぶられて振り落とされるようだった. 天は卷物が卷き取られるように消え去り, 山も島も, みなその場所から移された. 地上の王, 高官, 千人隊長, 富める者, 力ある者, また, 奴隷も自由な身分の者もことごとく, 洞穴や山の岩間に隱れ, 山と岩に向かって, “わたしたちの上に覆いかぶさって, 玉座に座っておられる方の顔と小羊の怒りから, わたしたちをかくまってくれ”と言った.」  
 

 最大の災難は唯一, 第6の封印を開けなかった時のみに來る.

 聖書にはいわゆるこの世の恐ろしい終末の狀況について上記と似通った內容があちらこちらに記錄されている. 舊約聖書ダニエル書12章には「1節：その時, あなたの國の人びとを守る大いなる君, ミカエルが立ち上がる. 國が始まって以來, その時まで, かつてなかったほどの苦難の時が來る.   

 しかし, その時, あなたの民で, あの書にしるされている者はすべて救われる. 11節：常供のささげ物が取り除かれ, 荒らす忌むべきものが据えられる時から千二百九十日がある. 12節：幸いなことよ .忍んで待ち, 千三百三十五日に達する者は.」

 また, 新約聖書マタイの福音書24章15節から21節には「預言者ダニエルの言った憎むべき破壞者が, 聖なる場所に立つのを見たら(讀者は悟れ)ユダヤにいる人びとは山に逃げなさい. そのとき屋上にいる者は, 家にある物を取り出そうとして下に降りてはならない. 畑にいる者は, 上着を取りに歸ってはならない. それらの日には, 身重の女と乳飮み子を持つ女は不幸だ. 逃げるのが冬や安息日にならないように, 祈りなさい. そのときには, 世界の初めから今までなく, 今後も決してないほどの大きな苦難が來るからである.」

 これらの予言の言葉は表現や語彙に若干の差があるだけで內容的には大同小異である.

 このような恐ろしい狀況はそのときそのとき何度も起きることではなく, ただ一回, 世界が始まる以前にも以降にも決してない, 唯一の災いであると釘を刺している.

 大多數の人類が滅亡する恐ろしい災難が起きる惡條件とは, 傳道館で朴泰善靈母さまが第6番目の封印で終わると惡條件だと幾多もお話された惡條件と默示錄6章12節に書いてある「また, 見ていると, 小羊が第六の封印を開いた. そのとき, 」と明示されている內容からまったく同樣のものであることがわかる. したがって “わたしたちの上に覆いかぶさって, 玉座に座っておられる方の顔と小羊の怒りから, わたしたちをかくまってくれ”という恐怖に震える狀況とは, 曺熙星チュニムの普光後の狀況でもなければそのときが定まれてないものでもなく, 「第六の封印を開いたそのとき」である.

 そうであるならばたった一回のみの災難は必ず起きるものなのだろうか. そうではあるまい. 起きることもあり得るだろうし起きないこともあり得るだろう. なぜならば, 預言書『格庵遺錄』の「末中運」に「好運なら適合であり悲運なら不幸である. 隨時多變するので絶對予定できない.」と記されているからである.
 

 世界万國はすべて朝鮮(韓國)化する.

 『格庵遺錄』の「末運論」には「當數一二 先定 此數 一四四之 全田之數 新天新地 別天地」(當然の數三數(一二)を先に定めておいた. この數(三數)は一四四, 三位一體の完成の數, 朴泰善, 洪業飛, 曺熙星という三聖人(聖書の144.000)だが, この三數とは全田之數である.)

 ここで田は十(神樣)と口(地の完全數4)で成り立っている文字である. すなわち, 神樣が地にいる人間と合一し, 人間の身を召して完成を成し遂げられたという意味の文字である. したがって一四四である全田之數が成就されたら新天新地別天地, すなわち, 新しい天と新しい地の地上仙國になると記錄されている. 『格庵遺錄』のこの記錄は完成の三數一四四(144.000)が成就されたら必ずこの世は新天新地になり樂園の別天地が廣がると書かれているのである. 言い換えれば惡條件は過ぎ去ってしまい, 好條件なのである. もっとも朴泰善靈母さまと曺熙星チュニムのみ言葉のように好條件でもどれほどの好條件なのかだけのものである.

 「三尺金琴 万國朝鮮化 利刃重劍四海裂蕩(三尺の黃金の琴を彈き樂しむ, 世界万國はすべて朝鮮(韓國)に化する. また刃物の銳く重い劍(甘露海印)で世界万國(四海)の惡魔を掃蕩する.)」

 『格庵遺錄』には最近世界的に話題になっている韓流ブ-ムはすでに豫言されていたのである.*  

  東京勝利祭壇　李貞馥勝師　          03(3202)9781