クリスマスとは古代ロ-マで冬至の日に行われていた「太陽神の誕生祭」や「農耕神への收穫祭」が, 後にイエスの誕生日と結びつき, クリスマスになったといわれる.

當時のロ-マでは, 太陽神を崇拜する異敎が大きな力を持ち, 12月25日は太陽神を祭る祝祭日としていた.

そこで, 初代キリスト敎の指導者達が, 異敎徒との對立や摩擦を生むことなく異敎徒にキリスト敎を廣めるために, 12月25日はクリスマスとされたという.

しかし, イエスの誕生日について調べた神學者達によれば１月１日と1月6日だという見解があるが, 3月25日と5月20日を最も有力な說として考えているようだ.

その日に生まれてもないイエスの誕生日に結びつけた古代ロ-マの爲政者達が、彼らの都合に合わせたどんでもない僞りが, 今日に至るまで世界史を狂わせる過ちを犯した結果となっている.　もともと12月25日は, 光の世界, そのはじまりを知らせる日である.

一年中いままで短かった晝の長さが長くなりはじめる時期であり, いわば太陽が再び力を取り戾し, 春日の到來と共に大地に芽生える新しい生命の蘇生の前觸れする日である. まるで闇に閉じこめられていた光, 救世主の出現を告げるかのように. 

僞りのクリスマス, 本來はメシア節

昨今,  クリスマスはキリスト敎の獨占物になくなっているかのように見えるほどイエスの誕生日であろうがなかろうが信者·不信者に關わらず世界的にクリスマスを商賣に當てようとする人や單純に樂しみたいという人達が增える一方ではないだろうか.

クリスマスの語源は, ラテン語「クリストゥス·ミサ」の略で, キリスト (Christ)＋ 禮拜(mas)を意味する. またChristの語源はギリシャ語のChristos (クリストス)だが, クリストスは「聖油を注がれた者」という意味で, 「救世主」「キリスト」を意味する.

キリストとは, ヘブライ語のMessiah(メサイア)を潼譯したものであり, メサイアは佛敎の梵語(サンスクリット語)であるMayetreya(マエトレヤ)から派生した言葉で, 佛典の「生きた彌勒菩薩」 卽ち, 救世主を意味する.

したがって, クリスマス(Christmas)は, 救世主(Christ=Messiah=生きた彌勒菩薩)にミサ(Mass) を捧げる祝祭であり, Christ’s Mass, すなわち, メシア節なのである.

このようにクリスマスの由來は本來の意味とは明らかに異なるにも關わらず, 知っていながら目をつぶっているのだろうか, 耳をふさいでいるのだろうか, 現實のキリスト敎のありさまには啞然とするばかりである.

さげすまれた眞のメシア,曺熙星チュニム,その悲しきお姿

去る20世紀の1931年8月12日, 韓國の京畿道金浦では一人の聖人が人間の子として降誕された.

それから25年前, その聖人は, 人間の年で50歲を迎えられた時, 險しい修行から得道, 人類歷史上, 空前絶後の最大の轉換期とすべく「永生」を獲得,　人類が死なない時代を切り開き, まさに森羅万像が待ち望んでいた救い主としてこの世に登場された.

しかし茨の道を步まれて現れた尊い方, 眞の救世主のその風貌について舊約聖書イザヤ書53章でイザヤ預言者は次のように語っている.　なお, ここでは2節から9節までの內容を拔粹, 揭載させていただく.

詳細はイザヤ書53章の12節 全てをご參考にされたい. 

「2節: 前略… 彼には, 私たちが見とれるような姿もなく, 輝きもなく, 私たちが慕うような見ばえもない.

3節: 彼はさげすまれ, 人びとからのけ者にされ, 悲しみの人で病を知っていた. 人が顔をそむけるほどさげすまれ, 私たちも彼を尊ばなかった.  

4節: まことに, 彼は私たちの病を負い, 私たちの痛みをになった. だが, 私たちは思った. 彼は罰せられ, 神に打たれ, 苦しめられたのだと.

5節: しかし, 彼は, 私たちのそむきの罪のために刺し通され, 私たちの咎のために碎かれた. 彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし, 彼の打ち傷によって, 私たちはいやされた.　

6節: 私たちはみな, 羊のようにさまよい, おのおの, 自分かってな道に向かって行った. しかし, 主は, 私たちのすべての咎を彼に負わせた.

7節: 彼は痛めつけられた. 彼は苦しんだが, 口を開かない. ほふり場に引かれて行く小羊のように, 毛を刈る者の前で默っている雌羊のように, 彼は口を開かない.

8節: しいたげと, さばきによって, 彼は取り去られた. 彼の時代の者で, だれが思ったことだろう. 彼がわたしの民のそむきの罪のために打たれ, 生ける者の地から絶たれたことを.

9節: 彼の墓は惡者どもとともに設けられ, 彼は富む者とともに葬られた. 彼は暴虐を行なわず, その口に欺きはなかったが」 

韓國に,すでに來られたメシア 

万歲を唱えつつ喜びで迎えるべく救世主の悲しきお姿についてこれほど具體的かつ事實的に描寫されている讀み物を筆者はまだ讀んだことがない. 本當にその通り, 眞の救世主の步まれたその道を稱えるどころか, むしろ罪を負わせ苦しめていた我ら世界と人類は, 6,000年間育てられ, 75年前, 人間として韓國の地に降誕された本當の救世主を見ず, その眞僞さえ見分ける努力もせず,「幸福の天使」を門前拂いしてしまったのではないか. 思えば, 今なお心を痛ませるのみである.　 

2002年12月8日付け, 曺熙星チュニムのみ言葉の中には, 次の內容が語られている.

「天人がこの世に來られるときは人間の姿をする. 言い換えれば惡魔の形像をして來られることを意味する.

天人,卽ち, 神樣の人間とはいえ, 惡魔の形像をしている故に, 時には惡魔が動いているように見せ掛けなければならず, そうすることによって惡魔を騙すことができる. 惡魔を完全に騙さなければ 決して神樣の役事はできない」

舊約聖書イザヤ書25章9節には「その日, 人は言う. “見よ. この方こそ, 私たちが救いを待ち望んだ私たちの神. この方こそ, 私たちが待ち望んだ主. その御救いを樂しみ喜ぼう”」

我らを救ってくださる方は三位一體の神樣のみであり, 神樣以外に救世主としてこの世に來られる方はいない.

今, その神樣の實體である 曺熙星チュニムは, 惡魔の世を占領しようと敵の陣地, 卽ち, 我らの中にお入りになっていらっしゃる.*

  東京勝利祭壇　李貞馥勝師　          03(3202)9781